金融機関の渉外担当者(営業担当者)が言う言葉の中には、裏には別の意味を含んでいる言葉もあります。以下にいくつかの例を挙げさせていただきます(これらはあくまで一般的な話であって、全ての銀行員や状況に当てはまるわけではありません)。
「検討させていただきます」
これは実際には「断り」や「保留」を意味することがあります。「融資予約」といって、金融機関の担当者が「融資をします」ということで融資契約が成立してしまいます。そのため、渉外担当者は、軽々しく「融資をします」と言わないように金融機関内で指導されています。また、金融機関の審査には複数の者が関与し、追加の時間や情報を必要とする場合があります。その場合、この表現を使用することがあります。
「ご要望を承りました」
これは実際には「要求を受け取とりました」という意味ですが、その要求が実際に実現されるかどうかは別の問題です。その要求が通るかどうかは、金融機関としての判断が必要であり、その判断によっては、渉外担当者は要求を断ることもあります。
「おすすめです」
渉外担当者が商品やサービスを積極的に勧める際に使用されます。しかし、その中には金融機関の利益や販売促進の観点が含まれることがあります。判断する側としては自社のニーズや状況に合わせて判断する必要があります。
まとめ
これらは一般的な例ですが、渉外担当者の言葉にはその状況によって異なる意味が含まれることがあります。担当者の言葉をそのまま受け取らず、必要に応じて確認や質問をすることが重要です。