まずは、融資はプロパー融資を目指す
金融機関から融資を受ける順番は①プロパー融資(無保証融資、保証協会の保証なしの融資)、②保証協会の保証付き融資の順番に借り入れることを目指しましょう。
なぜプロパー融資、保証付き融資の順番かと言うと銀行の貸しやすさ(銀行が背負うリスク)が異なるからです。
通常プロパー融資の場合、金融機関が100%リスクを負うことになります。つまり、貸し倒れなどが生じてしまうと貸していた融資金額全額が金融機関の損失になってしまうのです。そのため、金融機関は貸し出しに対して慎重にならざるを得ません。
これに対し、保証協会の保証付き融資の場合、金融機関は20%のリスクを負い、残りの80%は保証協会が保証してくれることになります。ですので、金融機関としては20%のリスクで貸し出しを行うことができるので、プロパー融資に比べると融資のハードルは下がります。
そうすると、金融機関としてプロパーでは貸せないけれど、保証協会の保証付き融資であれば融資は可能である、という判断をする場合が出てきます。
ですので、融資戦略としては、まずプロパーで融資を受けて、その後に保証協会付き融資を受けていただく順番が適切な順番となります。
中には、保証協会付き融資の方が金利が安いため、保証協会付き融資を優先して借りたがる経営者の方もいます。
しかし、原則としては第1にプロパー融資を受けていただいて、プロパー融資が難しくなった場合に保証協会付き融資を使っていただくという順番が融資金額を増やすためには、最も適切だと言えます。
経営者の方はまずプロパー融資を目指しましょう。