【第1回】『自社とふさわしい金融機関と付き合う』

金融機関から融資を受けるための7つのゴールデンルール

『自社とふさわしい金融機関と付き合う』

こんにちは。

白い羽コンサルティングの岸田です。

今日から7回にわたり、『金融機関から融資を受けるための7つのゴールデンルール』の解説を行っていきます。

第1ルールは、『自社とふさわしい金融機関と付き合う』になります。

1.金融機関の選び方

金融機関と関係を強化するためには、まず自社にとってふさわしい金融機関を選ぶ必要があります。困ったときに助けてくれる金融機関をメインバンクとすべきです。そこで、お付き合いする金融機関をどのような基準で選んでいけばよいでしょうか?

金融機関を選ぶ基準は、自社の売上高が基準になります。

都市銀行 50億円以上
地方銀行 30億円以上
第二地銀 10億円以下
信用金庫 3億円以下
信用組合 1億円以下

上記の基準に合わせてお付き合いする金融機関を選んでいただければよいです。

また、中小企業がお付き合いする銀行の目安は2~3行ぐらいになります。

・1番目に日本政策金融公庫(政府系金融機関)

・2番目に地元の銀行・信金・信組

・3番目にもう一つの地元の銀行・信金・信組

地域密着の金融機関と付き合うことは、貸し渋り・貸しはがしにあいにくいというメリットがあります。地域密着型金融機関の場合、その地域のお客様を大切にしなければならないため、都市銀行(メガバンク)のようにビジネスライクに切り捨てることはあまりしない傾向があります。

他方、メガバンクの場合、高額の資金調達が必要な場合や上場を検討している場合などはお付き合いをした方がよいですが、通常中小企業がお付き合いするにはあまり適さない銀行といえます。

そして、本当の意味でのメインバンクとは、融資量が多い金融機関を指すのではなく、会社が困ったときに助けてくれる銀行をいうといえます。業績の悪化とともに、資金を引き揚げてしまう銀行ではなく、しっかりと会社と地域を支えてくれる金融機関をメインバンクとして選ぶべきです。

2.金融機関を競争させる

上記で日本政策金融公庫以外に2つの金融機関とのお付き合いを勧めましたが、複数の金融機関とお付き合いすることは、メリットがあります。

金利や融資の条件などを比較し、金融機関を競わせることにより、有利な条件で融資を受けることができる場合があります。ビジネスでは、相見積もりをとることが大事かと思いますが、金融機関とお付き合いする場合も比較することがとても大切です。

 

今回はここまで。次回は2つめのルールとして『金融機関に定期的に訪問する』をお送りいたします。

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