【第2回】『金融機関に定期的に訪問する』

金融機関から融資を受けるための7つのゴールデンルール

『金融機関に定期的に訪問する』

こんにちは。

白い羽コンサルティングの岸田です。

『金融機関から融資を受けるための7つのゴールデンルール』、

第2ルールは、『金融機関に定期的に訪問する』になります。

1.定期訪問すべき人物

金融機関に定期的に通うことで金融機関との関係を強化することができます。できれば、毎月通うことがベストです。少なくとも2~3ヵ月に1回程度は通っておいた方がよいです。

そして、訪問すべき人物は支店長と貸付担当役席(融資担当役席)になります。

以下、融資の承認の流れを見てください。

担当者(融資稟議書の作成)

渉外担当役席

貸付担当役席(融資担当役席)

支店長

審査部

融資については、貸付担当役席が融資の決定権を有し、支店長が最終判断を下だすことになります。そのため、支店長と貸付担当役席が自社の情報をしっかりと把握していると審査のスピードも上がり、融資額も上がる可能性が出てきます。

そのため、定期的に金融機関を訪問し、支店長と貸付担当役席という二人のキーパーソンに自社のアピールをしていくことがとても大切です。

2.訪問時の会話内容

では、訪問時に何を話せばよいのでしょうか。

それは、自社の業績報告や業界動向などをお話していただくのがよいです。金融機関は、その企業のビジネスについて必ずしも熟知しているとはいえません。

そこで、月次試算表を持参して、自社の業績を報告していただくのがよいです。また、前年同月の試算表も持参し、前年同月比でどうなっているかを報告することもお勧めします。

さらに好ましいのは、事業計画書の中で売上計画(計数計画)をしっかりと作成し、その計画が達成できているのか、達成できていない原因はなぜか、達成するために何を改善していくか、といったことを月次報告書にまとめて報告できれば、さらに金融機関からの評価は上がります。

また、定期的に訪問することによって、経営者として信頼できる人間であるという風に金融機関に評価してもらえます。お金を借りて借りっぱなしの経営者よりも、借りたお金を有効に使ってビジネスを行っている経営者であることをしっかりと金融機関にアピールすることによって、金融機関からの信頼は増すことになります。

3.避けたい訪問日

ただし、金融機関が忙しい日はなるべく訪問は避けましょう。いわゆる5・10日(ごとうび)といわれる5、10、15,20、25日と月末の30、31日などは振込や支払の日が重なっているため、金融機関が忙しくこれらの日はできるかぎり避けて訪問することが望ましいです。

今回はここまで。次回は3つめのルールとして『自社の情報を伝える』をお送りいたします。

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