新しいビジネスを始めるための7つのステップ

経営戦略

新しい事業を立ち上げるのは、何か新しい料理を作るのに似ています。まず「どんな料理にしよう?」と考え、試作し、お客様に出してみて「美味しい!」と言われたらお店を大きくしていく、という流れです。

1. アイデアの種を見つける(トレンドと困りごと探し)

  • 世の中の動きを見る: 今、どんなものが流行っているか、今後流行りそうかをチェックします。(例:AI、健康ブーム、在宅勤務など)

  • 人の「困った!」を探す: 顧客が「もっとこうなったらいいのに」「これが面倒だ」と感じている不満や問題点を徹底的に探します。

  • 自分の強みを活かす: 自分の会社や自分が持っている技術、知識、経験で、その「困った!」を解決できるか考えます。

2. いいアイデアを選ぶ(有望株に絞り込む)

  • チェックリストで評価: 見つけたアイデアを「儲かりそうか?」「実現可能か?」「競合は少ないか?」という基準でざっくり評価します。

  • いくつかピックアップ: 一番良さそうなアイデアを1つか2つに絞り込みます。

3. 事業の設計図を作る(誰に、何を、どうやって?)

  • コンセプトを固める:誰の(ターゲット)」「どんな困りごとを」「どうやって解決する(提供する価値)」のかを明確に決めます。

    • 例: 忙しい単身者の夕食の悩みを、10分でできる冷凍おかずの定期便で解決する。

  • ビジネスモデルの絵を描く: 誰からお金をもらい、どんなコストがかかるかなど、事業全体のお金の流れを簡単な図(ビジネスモデルキャンバスなど)で整理します。

4. 詳細な計画書を作る(お金と実行の準備)

  • 市場を詳しく調べる: ターゲットとするお客様がどれくらいいるのか、ライバルはどんな活動をしているのかを徹底的に調べます。

  • お金の計算: 最初にかかる費用、どれくらい売れたら利益が出るか(損益分岐点)、いつまでに資金が必要か、といったお金の計画を細かく立てます。

  • 実行の段取り: いつまでに何を開発し、どうやってお客様に知らせるか(宣伝方法)などの具体的なスケジュールを決めます。

5. とにかく試してみる(ミニマム試作品とお客様の声)

  • 小さく作ってみる(MVP): 全ての機能が揃っていなくても、一番重要な価値を提供できる最小限の試作品(MVP)を急いで作ります。

  • お客様に体験してもらう: 実際のお客様に試作品を使ってもらい、「どうだったか?」「もっと何が欲しいか?」という本音のフィードバックをもらいます。

  • 直す・変える: もらった意見をもとに、製品やサービスの方向性を柔軟に変えたり(ピボット)、改善したりします。このステップを何度も繰り返して、製品を磨き上げます。

6. 本格的にスタートする(事業開始)

  • 販売開始(ローンチ): 試作で手応えがあったら、製品やサービスを本格的に市場に出します。

  • 仕組みを整える: 製品を作る、売る、問い合わせに対応するなど、事業をスムーズに動かすための体制(チームやルール)を整えます。

7. どんどん大きくしていく(スケールアップ)

  • 成長のための投資: 事業をさらに広げるために、広告費や人材への投資を増やします。

  • 効率化: 事業のムダをなくし、より少ないコストでより多くの売上を上げられるように仕組みを改善していきます。

最も大切なのは、「お客様の声」を聞きながら少しずつ試行錯誤していくことです。

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