銀行(信用金庫・信用組合も同じです)と仲良くなるためには、これからお話する3つの方法をとっていただければ、融資額が増えたり、困ったときに融資を受けられる確率が上がったりといったメリットがあります。
3つのポイント、すなわち、①自社にとって適切な銀行と付き合う②自社の情報を適切に銀行へ提供する③定期的に銀行を訪問するといったことをしていただければ、銀行と本当の意味で仲良くなれます。
1.自社にとって適切な銀行と付き合う
中小企業だと、地元の第二地方銀行や信用金庫・信用組合などが好ましいです。中には、メガバンクとお付き合いを望む経営者の方もいます。もちろんメガバンクとお付き合いするメリットもあるかと思いますが、世界を舞台に数千億や兆単位でビジネスをやっているメガバンクにとって、売上高が10億円20億円以下の顧客は小口の顧客になってしまい、あまり大事にしてもらえないことになります。
それよりも、自社の売上規模にあった銀行とお付き合いすることで、自社を大切に扱ってもらえることになります。
2.自社の情報を適切に銀行へ提供する
また、銀行へ情報を提供するときは、口頭ではなく書面の方がよいです。会社へ回ってくる渉外担当者は多いと100件ぐらいの会社を顧客として抱えています。訪問時に担当者へ自社の情報を伝えたとしても、その情報が銀行内へ適切に伝わらないこともあります。書面で渡されると銀行へ情報が正確に伝わりやすいです。
確かに、難しいポイントです。やはり経営者の方は、自社にとって不都合な情報だと銀行へ伝えることをためらってしまうことがあります。
しかし、不利な情報をただ伝えるだけでなく、それに対し、会社としてどのように対応していくか、といったことまで伝えることができれば、銀行からの信頼はかえって増すことになります。